2020/11/12 21:09
11月吉日、以下の内容でニュースレターを配信しました。
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「山中酒の店」関係で「Meets」今号に掲載されました
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『お初天神 ほくりゅう』です。
このメールは「ぐるなび」から会員登録頂いた皆様にお送りしております。
今月(2020年11月)発売の「Meets Regional 2020.12号」に、縁あって掲載していただきました。「山中酒の店」系列店を紹介するページの中に、小さく入っています。
「山中酒の店」は、大阪市浪速区にある日本酒専門の酒屋さんで、僕は、その直営飲食店部門に、約6年間勤めておりました。
日本酒専門の酒屋さんというのは、一般的な町の酒屋さんとは全然違ったものでして、日本酒業界では、中心的な役割を果たしています。
その筋の酒屋は、多くの飲食店と取引きがあるので、蔵元から見れば大口顧客です。市場も熟知しているので、「売れてない」蔵元ほど、酒屋を頼りにします。そうなると、顧客というより「株主」に近い存在になってきます。
一般のお客さんが知る由もないことですが‥‥。
うちの店でも時々、「大将が酒蔵をまわってお酒を探してくるのですか?」と訊かれることがあります。僕はそこまでの行動力はなく、そんなことをする必要性も感じません。
実は、日本酒に注力する飲食店は、ほぼ例外なく、日本酒専門の酒屋と関係を築いてい、当然ですが、お酒はその酒屋から仕入れます。
居酒屋の人が「蔵から直接仕入れてる」って言えば、それは確かにすごいことだとは思いますが、品質に無頓着になってしまっているケースも多く、一長一短の取り組みだと言わねばなりません。
日本酒を多く揃える飲食店は、雑貨屋さんと似ていて、名も知らぬ良いものとの出会いや、良いものに囲まれる幸せ。そういう「コト消費」も、価値になっています(そうでない店もありますが)。
次々と魅力的な商品を仕入れながらいちいち商品説明ができる、日本酒専門店になるためには、酒屋との協力関係は、まずは必要条件です。専門店でなくても、普通に日本酒が好きな店主なら、蔵元ではなくその筋の酒屋と仲良くなってコネクションを作っていくのが、絶対に賢明です。
日本酒に熱心な飲食店ほど、その筋の酒屋から、お手間と知恵を引き出すことができます。それは「広く浅く」お客に還元される価値です。一方、蔵から直接、のパターンは、「狭く深く」で、うちのような都会の飲み屋では、さほど魅力がありません。
‥‥というわけで今回は、この業界で酒屋が重要な役割を果たしているという話を書きました。こういう酒屋さんは、一般消費者の方が買いに行っても、なかなか楽しめる場所です。積極的にスタッフに質問して、マニアの道へと進んでください。
念のため書き足しますが、酒屋とコネクションを築いたからといって、レアなお酒を回してもらえるわけではありません。「十四代持ってきてもらえるかね?」みたいな注文はドン引きされるだけなので、潔く諦めて価値観を変えてください。
大阪メトロ谷町線 東梅田駅徒歩5分
お初天神(露 天神社)の中を通り東門を出てスグ
※ 露 天神社は東西南北に通り抜けできます。ここを目標にしていただくのが確実です。
※ 当店は全席禁煙とさせていただいております。また、日本酒以外のドリンクはあまり多くはご用意しておりませんので、あらかじめご了承ください。