2021/08/13 18:29
2021年8月吉日、以下の内容でニュースレターを配信しました。
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機転と寛容
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『お初天神 ほくりゅう』です。
このメールは「ぐるなび」から会員登録頂いた皆様にお送りしております。
緊急事態につき、当店は8/2~8/31まで休業しているところでございます。
今年の「日本酒ゴーアラウンド」に当店も参加させていただく運びとなりました。開催は1ヶ月半後ですが、さてさて、どうなることやら。まずはチェックを。
日本酒ゴーアラウンド大阪 公式HP
https://nga-osaka.com/
近く、選挙もありますね。僕たち飲食店は1年以上ずっと営業自粛していますし、このままだと2年3年と続くことになります。いやホンマに。
これって本当に正しい対応なの、っていう検証は、いつか必ずやってもらわないと困りますね。
20時以降の外出自粛などの要請をここまでやってきた以上、政治家はこれが基本的対策だとして異論は受け付けないと思いますが、僕たち、夜を生きてる人間からしたら、やり方間違うてるんちゃうって思えてくるんです。
三密回避の原理原則からしたら「入店は最大2組まで」とかのほうが合理的やと思うんですけどねえ。
災害やウィルスと上手に付き合うという解決は、日本は得意なはずです。
例えば「瓦屋根」は地震にも台風にも備えた解決だ、という話を聞いた事があります。瓦はその重さで木造家屋をしっかり押さえ付ける。そのかわり地震が来たら崩れて下に落ちる。瓦が滑り落ちることで家の本体と人命は守られる。
手ぬぐいの端が、手で簡単に裂ける「切りっぱなし」なのも、日本流のやり方として有名ですよね。
この春に、店の「舟形シンク」の2回目の製作をやったんですが、木工でああいうのを作ると、湿気による木の収縮性に驚かされます。木製舟形シンクは、収縮する前提で組まないと、必ず破綻する、と学びました。
江戸時代、江戸の町では、職業不詳の一文なしがそこらじゅうの長屋でゴロついてたらしいですが、魚屋も豆腐屋も彼らにはタダで品物を与えていたらしいです。火事や洪水や地震のたびに、彼らが必要になるからでしょうね。
たまに紛争地域のニュース映像で、銃声の響く路上で、男たちが数人がかりで1人のケガ人を運んでるのを見ますが、日本人は昔、あの場面で「襖(ふすま)」を使ったんですよね。
戦時中、空襲でケガ人が出たら、誰かが家の襖を外してきて担架にするので、男手が2人あれば早く運べる。そういう機転と、「共助」を可能にする寛容さが、隅々まで行き渡っている社会が、かつてはあったんですね。
実業界つまり、「なんぼで売ってなんぼで儲けた」というこの商売をしてる人間にとっては、機転と寛容は、必要とされる個人の能力に含まれます。
その点、コロナ禍で管理型社会の旗を振る「専門家」は、最高にホットな研究対象のデータ集めを続けることに拘る、頭の固い人たちです。
社会が行き詰まっていることは自明であり、その打開のためにどこかを調整しなければ、デスマーチ同然です。調整のために、機転と寛容を取り入れてほしいと思います。
それは医療界も同じです。というか、医療界全体ではなく、医局と医師会ですね。看護師さんにはこの批判は全く当たりません。
まあ、とりあえず健康を第一に考えて、その上で人生を楽しみましょうよ。大阪では第四波のときから重症化して運ばれてくるのはメタボのオジサンばっかりって聞きましたよ。
毎朝甘酒を飲むのもいいみたいですよ。風邪引かないらしいです。酒造組合中央会あたりがこれの検証してほしいんですけどねえ。
またいつか日本酒も飲みましょう。
大阪メトロ谷町線 東梅田駅徒歩5分
お初天神(露 天神社)の中を通り東門を出てスグ
※ 露 天神社は東西南北に通り抜けできます。ここを目標にしていただくのが確実です。
※ 当店は全席禁煙とさせていただいております。また、日本酒以外のドリンクはあまり多くはご用意しておりませんので、あらかじめご了承ください。